旧正月の14・15日は小正月と呼ばれる。この日、農作物を荒らすモグラを追い出す行事として、子供たちが棒や束ねた藁で土を叩きまわるのを「もぐらうち」という。夜の「どんど」と合わせて楽しい行事であったが、今はほとんど行なわれていない。
モグラは本当に害獣だろうか。イギリスの『草地の生態と野生生物管理』という本には「モグラの最も大きい害は土を盛り上げるために草刈り機の刃が傷むことである」と書いてある。それよりも掘り返しによる利益がはるかに多い。もし害を与えるとしたら、西日本のように水田の多いところよりも、長野や関東の畑作地域こそ被害を受けるだろうが、この地方は「もぐらうち」がなく、同じ行事が「鳥追い」になっている。さらに、モグラの出ていない旧暦の小正月、地方によってはその前の節分に「もぐらうち」をするのも納得できない。
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